こんにちは、高知県で外構・エクステリア工事専門会社「コウケンガーデン」を営んでおります、代表の池本です。
高知で暮らしていると、本当にお天気には悩まされますよね。「今日もえい天気やき、洗濯物もよう乾くろう」と思って、気持ちよく洗濯物を干して出かけたのに、夕方、空の向こうにもくもくと黒い雲が…。『あ、やられた!』と、会社や買い物先で何度ヒヤッとしたことか分かりません。
それに、春先になれば黄砂でせっかく洗った洗濯物がザラザラになったり、暖かい季節には虫がついてしまったり…。これでは、安心して外に干すこともできません。かといって、毎日部屋干しばかりだと、なんだかスッキリ乾かないし、お部屋もジメジメしてしまいますよね。
「もう、この洗濯物の悩みから解放されたい!」
そう心の中で叫んでいる方も、きっと少なくないはずです。
この記事を読んでくださっているあなたは、きっと、ただ便利な商品を探しているだけではないのだと思います。その悩みの奥にある、「日々の小さなストレスをなくして、もっと心穏やかに、安心して暮らしたい」という、ご家族への想いがあるのではないでしょうか。
私の仕事は、あなたの10年後の安心をつくること
私はこの道に入って約20年、ずっと高知の気候と、ここで暮らす皆さんの想いと向き合ってきました。だからこそ、はっきりとお客様にお伝えしたいことがあります。
私の仕事は、単にエクステリア商品を売ることではありません。目先の安さや、聞こえの良い言葉で契約を急かすようなことは、決してしたくないと思っています。私の信条は、「売りっぱなしにしない」こと。お客様の10年後、20年後の暮らしが、本当に快適で安心なものになること。その未来をお届けすることこそが、私の使命だと考えています。
ですから、この記事では良いことばかりを並べるつもりはありません。メリットはもちろん、プロとして知っておいてほしいデメリットや注意点も、すべて正直にお話しします。それが、あなたの「長期的な安心感」につながる、唯一の道だと信じているからです。
高知の暮らしを変える「サンルーム」という選択肢、でも実は種類があるんです
「サンルームを付けたいんです」というご相談は非常に多いのですが、実はここに、後悔しないための最初の、そして最も重要な分かれ道があります。多くの方がイメージする「サンルーム」と、専門家が考える「サンルーム」には、少し違いがあるのです。
そもそも「サンルーム」と「テラス囲い」って何が違うの?

多くの方が「サンルームが欲しい」とご相談に来られますが、詳しくお話を伺うと、実は「テラス囲い」のことをイメージされている場合がほとんどです。この二つ、見た目は似ていますが、実は目的も構造も、そして価格も全く違うものなんです。
言葉の定義が曖昧なまま話を進めてしまうと、「こんなはずじゃなかった…」という後悔につながりかねません。まずは、この違いをしっかり理解することから始めましょう。
特徴 | テラス屋根 | テラス囲い(今回の主役) | 本格サンルーム/ガーデンルーム |
主な目的 | 上からの雨除け・日除け | 全天候型の洗濯物干し・ユーティリティ空間 | 第二のリビング・趣味の部屋 |
構造 | 屋根と柱のみ | 屋根・柱・周囲のパネル | コンクリート基礎・完全な居室仕様 |
気密性・水密性 | 開放 | 低〜中程度 | 高い(部屋レベル) |
費用目安 | 約10万~30万円 | 約50万~100万円 | 約100万~250万円以上 |
キーワード | 手軽・シンプル | 実用的・コスパ・洗濯 | 快適・おしゃれ・くつろぎ |
いかがでしょうか。もしあなたの目的が「天気を気にせず洗濯物を干したい」ということであれば、まさに今回ご紹介する「テラス囲い」が最も適した選択肢と言えます。本格的なサンルームは、もう一つの「お部屋」を増築するイメージで、費用も大きく変わってきます。
なぜ私が「テラス屋根」だけでは不十分だと考えるのか
「屋根だけじゃダメなの?」というご質問もよく受けます。もちろん、何もない状態に比べれば、テラス屋根があるだけで雨をしのげる場面は増えるでしょう。
しかし、私が高知の気候を20年間見てきた経験から言うと、「屋根だけ」では本当の安心は手に入りにくいのです。高知の雨は、ただ真下に降るだけではありません。風を伴った急な夕立では、雨は横から激しく吹き込んできます。これでは、屋根の下に干していても、洗濯物は濡れてしまいます。
また、屋根だけでは春先の黄砂やPM2.5、鳥のフン、そして厄介な虫の付着は防げません。せっかく設置するのですから、「少しの雨なら大丈夫かな…」と心配するレベルではなく、「どんな天気でも絶対に大丈夫」という安心感を手に入れていただきたい。だからこそ私は、側面までしっかりと囲われた「テラス囲い」をおすすめすることが多いのです。
正直にお伝えします。「テラス囲い」のメリットと、知っておくべき注意点

テラス囲いは、高知の洗濯物事情を劇的に改善してくれる素晴らしい商品です。しかし、完璧なものではありません。良い点と、正直な注意点の両方を知っていただくことが、後悔しないための第一歩です。
テラス囲いの大きなメリット
- 時間や天気を一切気にせず洗濯物が干せる:これが最大のメリットです。突然の雨はもちろん、夜勤や共働きで日中留守にしがちなご家庭でも、干しっぱなしで安心して外出できます。
- 花粉・黄砂・PM2.5・虫・鳥のフンから洗濯物を守る:囲いがあることで、外からの有害物質や汚れをシャットアウト。特にアレルギーをお持ちの方やお子様がいるご家庭には、非常に喜ばれます。
- 手頃な価格と短い工期:本格的なサンルームに比べて基礎工事が不要なため、費用を抑えられ、工事も最短1日〜数日で完了します。
プロとして知っておいてほしい注意点(デメリット)
- 「部屋」ではないので、夏は暑く冬は寒い:テラス囲いは住宅のような断熱性はありません。そのため、外気の影響を受けやすく、夏はかなり暑く、冬は寒くなります。あくまで「洗濯物を干すための便利なスペース」と考えるのが正解です。日除けや換気扇などのオプションで、ある程度快適性を上げることは可能です。
- 台風などの暴風雨では、雨水が侵入する可能性がある:これが最も正直にお伝えしなければならない点です。テラス囲いは、住宅のような完全な気密性・水密性を持つ構造ではありません。そのため、横殴りの猛烈な雨を伴う台風の際には、サッシの隙間などから雨水が内部に侵入することがあります。これは商品の欠陥ではなく、そういう仕様なのです。ですから、絶対に濡れては困る高級な家具や家電などを置く場所には適していません。この点を理解していれば、後から「話が違う!」とがっかりすることはないはずです。
設置前に必ず確認すべき2つの重要事項:「家の保証」と「固定資産税」
商品選びと同じくらい、いや、それ以上に大切なのが、この2つのポイントです。これを知らないまま工事を進めてしまうと、後で思わぬトラブルに発展する可能性があります。私の経験上、後悔される方の多くが、この確認を怠ってしまっています。
1. ご自宅の「外壁保証」は大丈夫ですか?
一般的なテラス囲いは、建物の外壁に直接ビスを打ち込んで固定します。しかし、近年の住宅、特に大手ハウスメーカーで建てられたお家の場合、外壁に穴を開けると「外壁の防水保証」が無効になってしまうケースが非常に多いのです。
せっかくの長期保証が、テラス囲いのために無くなってしまうのは、絶対にあってはならないことです。
でも、ご安心ください。ちゃんと解決策があります。それが「独立タイプ」と呼ばれるテラス囲いです。これは、建物の壁には一切触れず、4本の柱で自立する構造の商品です。これなら、お家の保証に影響を与えることなく、安心して設置できます。
もちろん、独立タイプにもデメリットはあります。壁との間にわずかな隙間ができるため、そこから雨が伝ってくる可能性があることや、柱が増える分、少し価格が上がることです。しかし、お家の保証を守るという最大のメリットを考えれば、検討する価値は十分にあります。
【コウケンガーデンからのお願い】
必ず、工事を契約する前に、ご自宅を建てたハウスメーカーや工務店さんに「テラス囲いを設置したいのですが、外壁の保証は大丈夫ですか?」と一本お電話を入れてください。これが後悔しないための、一番確実な一歩です。
2. 「固定資産税」の対象になるの?
これもよくいただくご質問です。結論から言うと、ケースバイケースです。
- 本格的なサンルーム:コンクリート基礎を持つ「部屋」と見なされるため、ほぼ100%固定資産税の課税対象となります 7。
- テラス囲い:簡易的な構造物と見なされ、多くの場合、課税対象にはなりません。しかし、これは法律で明確に決まっているわけではなく、最終的な判断は各市町村の担当者に委ねられています 。
「じゃあ、どうすればいいの?」と不安になりますよね。一番確実な方法は、契約前に、設置したい商品のカタログを持って、お住まいの市町村役場の税務課(資産税課)の窓口で「これを設置した場合、固定資産税の対象になりますか?」と直接確認することです。事前に確認しておけば、後から「知らなかった」と慌てることはありません。
後悔しないサンルーム(テラス囲い)選び、高知のプロが3大メーカーを徹底比較
さて、ここからはいよいよ具体的な商品選びです。国内には素晴らしいエクステリアメーカーがいくつもありますが、今回は代表的な3社、LIXIL、YKK AP、三協アルミの人気商品を、それぞれの「個性」に注目しながら、徹底的に比べていきましょう。どれが一番良い、というわけではありません。あなたの暮らしに、どれが一番「しっくりくるか」を見つけるお手伝いをします。
【選択肢の多さとコスパ】LIXIL「サニージュ」- 最適な窓と物干し選びが鍵

LIXILの「サニージュ」は、テラス囲いの中でも最も知名度が高く、多くのお客様に選ばれている、いわば「王道」の商品です。その魅力は、なんといってもバランスの良さと、豊富なオプションによるカスタマイズ性の高さにあります。
サニージュ選びの鍵①:開口部(窓)の組み合わせ
サニージュは、正面や側面の窓の種類を自由に組み合わせられるのが大きな特徴です。しかし、選択肢が多いがゆえに、迷ってしまうポイントでもあります。
- テラス:人が出入りできる、床までの大きな引違い窓。出入りする場所に必須です。
- 高窓:窓の上半分だけが開閉できる引違い窓。防犯性を保ちながら換気したい場合に便利です。
- 縦すべり出し窓/ルーバー窓:外側に開くことで、効率的に風を取り込める窓。風通しを最優先するなら非常に有効ですが、価格は上がります。
【池本のおすすめ組み合わせ】
コストを抑えつつ、日々の使い勝手と換気を両立させたいなら、「正面は高窓、よく出入りする側面をテラス」という組み合わせが定番です。これで、コストパフォーマンス高く、快適な空間が作れます。そして、どんな窓を選ぶにしても、網戸は絶対に必要だと考えてください。高知の夏は虫が多いですからね。
サニージュ選びの鍵②:実は最重要!「物干し」の耐荷重
これは、私が20年の経験で声を大にしてお伝えしたい、見落とされがちな最重要ポイントです。物干しオプションにはいくつか種類があり、それぞれ耐えられる重さが全く違います。
- 吊り下げ物干し/側面付物干し:耐荷重50kg。最も頑丈なタイプです。
- 可動竿掛け(着脱式):耐荷重15kg。使わない時に外せるのがメリットです。
- 上下可動物干し/クリーンハンガー:耐荷重8kg。操作は楽ですが、強度は控えめです。
【池本からの専門家としてのアドバイス】
ご家族の洗濯物を一度にたくさん干したい、あるいはシーツやお布団も干したいという方は、迷わず耐荷重50kgの「吊り下げ物干し」を選んでください。濡れた洗濯物は想像以上に重く、特にジーンズやバスタオルを数枚干すと、あっという間に10kgを超えてしまいます。可動式は見た目がスッキリして魅力的ですが、あくまで「補助的な物干し」と考えるのが賢明です。
以前、高知市のK様からも「池本さんの言う通り、一番頑丈な物干しにして本当に良かった。子どもたちの洗濯物が多くても全然平気で、毎日安心して使っています」と、嬉しいお声をいただきました。こういう小さな選択が、10年後の満足度を大きく左右するのです。
【台風への安心感と機能性】YKK AP「ソラリア」- 揺るぎない構造と賢い換気
YKK APといえば、住宅用サッシのトップメーカー。その技術力が注ぎ込まれた「ソラリア」は、構造の堅牢さに定評があります。
ソラリアの個性①:台風の多い高知で心強い「耐風圧性能」
ソラリアの大きな特徴は、その優れた耐風圧性能です。商品仕様によりますが、最大で風速42m/s相当という高い強度を誇ります。これは、台風の上陸が多い高知の沿岸部にお住まいの方や、とにかく構造的な安心感を最優先したいという方にとって、非常に心強い味方となるでしょう。やはり、窓や建材のプロが作る商品は、骨格がしっかりしているという印象を、私も長年持ってきました。
ソラリアの個性②:賢い換気機能「エアルーバー」
もう一つのユニークな特徴が、オプションで選べる「エアルーバー」です。これは、窓を閉めたままでも、ルーバー部分から自然に風を取り込み、循環させることができる賢い換気システムです。メーカーの実験では、これがあるだけで洗濯物の乾きやすさが格段に向上するという結果も出ています。防犯上窓を開けっ放しにしたくない時や、小雨が降っているけど換気はしたい、というわがままな願いを叶えてくれる、面白い機能だと思います。
価格帯としては、同等サイズのサニージュに比べて少し高めになる傾向がありますが、その分の安心感は得られるでしょう。
【洗濯物への深いこだわり】三協アルミ「晴れもようwith」- 究極のランドリースペース設計

3社の中で、最も「洗濯物を干すこと」に特化し、その機能を突き詰めているのが、三協アルミの「晴れもようwith」です。その名が示す通り、「いつでも洗濯日和」を実現するためのこだわりが随所に見られます。
晴れもようwithの個性:風の流れを科学した多彩な換気機能
この商品の最大の魅力は、洗濯物を効率よく乾かすための「換気システム」の多彩さです。
- 換気框(かんきかまち):窓の下部に設けられた換気口で、足元から新鮮な空気を取り入れます。
- 換気枠:FIX窓(はめ殺し窓)にも取り付けられる換気ユニットで、空気の出口を作ります。
- 千鳥(ちどり)干し:竿掛けをあえて前後にずらして設置することで、洗濯物の間に風の通り道を作るという、ユニークな提案もしています。
このように、空気の「入口」と「出口」を複数設け、囲い内部の風の流れをデザインすることで、洗濯物の乾燥効率を最大限に高めようという思想が貫かれています。まさに「ランドリースペースの専門家」と呼べる商品です。物干しアイテムのバリエーションが業界トップクラスの全22種類という点からも、その本気度がうかがえます。
「とにかく洗濯物の乾きやすさを最優先したい!」という方には、最も響く選択肢かもしれません。
結局、総額はいくらになる?価格を左右する「サイズ・床・開口部」の選び方
カタログに書かれている「〇〇円~」という価格は、あくまで一番小さいサイズの、最もシンプルな構成のものです。実際にあなたのお家にぴったりのものを選ぶと、価格は変動します。その価格を左右する大きなポイントは「サイズ」「床の仕様」「開口部の種類」の3つです。
- サイズ(間口・出幅):当然ですが、大きくなればなるほど価格は上がります。洗濯物の量や、他に置きたいもの(自転車など)を考えて、必要なサイズを見極めることが大切です。
- 床の仕様:リビングの床と高さを合わせた「床納まり」が最も一般的です。自転車を置いたり、土足で使いたい場合はコンクリートで仕上げる「土間納まり」、木の温もりが欲しい場合は「人工木デッキ納まり」などがありますが、デッキ仕様は価格が最も高くなります。
- 開口部(窓)の種類:先ほども触れましたが、標準的な引違い窓に比べ、風を取り込みやすいルーバー窓や、出入りのためのドアなどを追加すると、その分価格は上がっていきます。
では、実際のところ、どれくらいの予算を見ておけばいいのでしょうか。もちろん、お家の状況やオプションによって大きく変わることを前提として聞いていただきたいのですが、一般的なご家庭で一番人気のサイズ(横幅約2.7m × 奥行約1.8m)で、標準的な仕様(床納まり、吊り下げ物干し、網戸付き)の場合、工事費や消費税などすべて込みで、大体60万円~80万円あたりが一つの目安になってくるかと思います。
これは決して安い買い物ではありません。だからこそ、私たちは一つ一つの選択が、お客様の未来の満足にどう繋がるかを考え抜き、最適なご提案をすることを心がけています。
あなたの暮らしに、長期的な安心という未来を
ここまで、本当に長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
サンルーム(テラス囲い)選びで後悔しないための答えは、結局のところ、「あなたの暮らしの何を一番大切にしたいか」を見極めることです。
コストと機能のバランスが取れた自由度の高いLIXIL「サニージュ」。
台風にも負けない揺るぎない安心感を持つYKK AP「ソラリア」。
洗濯物を乾かすという一点への深いこだわりを持つ三協アルミ「晴れもようwith」。
どれも、日本の素晴らしいメーカーが、私たちの暮らしを想って作ってくれた、本当に良い商品です。
最後に、少しだけ想像してみてください。
このテラス囲いが、あなたの暮らしに加わった未来。
もう、空の顔色をうかがいながら洗濯物を干す必要はありません。突然の夕立に、会社から慌てて家に電話をかけることも、黄砂のニュースに大きなため息をつくこともなくなります。
その代わりに手に入るのは、毎日の小さな、でも確かな安心感と、心に生まれたゆとりのある時間です。その時間で、ご家族とゆっくりお茶を飲んだり、趣味を楽しんだりできるかもしれません。
私がお客様にお届けしたいのは、単なるアルミの構造物ではなく、そういった価値なのです。
もし、「うちの場合はどうなんだろう?」と、少しでも気になったり、専門家の意見を聞いてみたいと思われたりしましたら、どうぞお気軽にご相談ください。売り込みは一切いたしません。ただ、あなたのお話をお伺いしながら、あなたのご家族にとって最高の未来を一緒に見つけるお手伝いができれば、私にとって、これほど嬉しいことはありません。
あなたの暮らしが、もっと快適で、安心なものになることを、心から願っています。
お気軽にお問い合わせください。
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しつこい営業は一切しませんので、何でもお気軽にお問い合わせください。
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